歯周病に抗生物質は効果があるのか?
- コラム
歯周病に抗生物質は効果があるのか?
抗生物質は、細菌感染の治療に使われる薬の一つですが、歯周病の治療にも使用される場合があります。
歯周病においても歯周組織が破壊されるため、その原因となる細菌を減らすために抗生物質が処方されることがあります。
しかし、その効果には限界があることも知っておく必要があります。
歯周病治療の基本は、抗生物質だけに頼るのではなく、口腔内の環境を整えることです。
具体的には、歯石の除去や歯のクリーニングといった機械的な処置が基本的な治療法となります。
抗生物質は、これらの処置に加えて細菌の数を減らす目的で使用されることが多いですが、それだけで歯周病を完全に治すことは困難です。
さらに、抗生物質は全てのケースで有効というわけではありません。
歯周病の状態や患者さん個々の口腔内の状態に応じて、歯科医師が適切な治療法を選択する必要があります。
結局のところ、歯周病の進行を防ぐためには、抗生物質の使用だけでなく、定期的な歯科検診と適切な口腔ケアが最も重要です。